「野菜づくりを始めたい!」「腕を上げたい!」という人達が集い、6月18日と25日に市民委員:柴田美治さんの企画「“泉北ファーム”やさい栽培体験・収穫祭」が、みないき農業塾の圃場で開催されました。このイベントは、栽培と収穫を体験しながら「化学肥料を使わない美味しい野菜づくり」を学べるといったものです。18日は夏野菜の代表格水ナスやキュウリについて栽培体験を行いました。水ナスは一本の苗から100本収穫できるため枝を誘引する作業を行い、キュウリはツルが伸びるためネット沿いに誘引し、不要な芽を取る作業を行いました。
25日はトマトの栽培。まずはこの日の作業「追肥」と「整枝」の説明。そして、トマト株を使っての実践です。移動したビニールハウスでは、トマトに寄せ植えされたバジルのいい香りがし、さながらイタリアンだ!って心で思っていたのは、ここだけの話。(バジルにもちゃんと理由があり、害虫忌避効果があるとか)
整枝、水やりの後は、“尻腐れ”トマトの摘み取りです。“尻腐れ”とは、土壌のカルシウム不足で起こる状態なんですって。そして、500倍に薄めた液肥をジョーロで一株ずつ与えていきます。ビニールハウスの室温は高く、皆さん汗ビッショリ。講師の安保さんの説明を熱心に聞き、愛情を持って作業する受講生の皆さんの姿が印象的でした。
ただ栽培を体験するのではなく、「野菜づくりの学び」がイベントの趣旨ということもあり、一つ一つの行程にしっかりとレクチャーがあり、説明では参加者は真剣なまなざし、そして実践では笑顔で作業をしているのが印象的でした。後半の予定は、不安だったお天気が崩れ、残念ながら外での作業は中止。しかししかし!代わりに指導員の方の野菜が病気にならない肥料の選び方、「農業は化学じゃない」といった熱いお話が聞け、参加者もしっかりと吸収して帰ろうと耳を傾け、質問も飛んでいました。
これから野菜づくりをしようと考えている方や親が独学でしていたがうまくいかないので学びに来たという方がおられ、この日の体験は貴重な時間になった模様です。第三回以降、“一日体験”も受け付けているとのことです。ぜひぜひ、野菜づくりを学びたい方は参加してみてはどうでしょうか。
※このレポートは市民ライターの取材により構成しています